Softlayer上にDominoサーバーを構築する 6.パススルーサーバーの構築
以前の記事にも書いた通り、オンプレミスのDominoとSCNotesを連携させるためには、間にパススルーサーバーが必要になります。
ここでは、そのパススルーサーバーを構築していきます。
都合上、サーバーのOSがWindows Server 2008、Domino、OSともに英語版になっていますが、2012Serverや日本語OS、日本語Dominoでも構いません。
まずはDomino Serverをインストールします。この手順は割愛します。
パススルーサーバーのセットアップ
次にセットアップですが、「最初のサーバーとしてセットアップ」しますが、認証者IDは、先に立てたアプリ兼メールサーバーの構築時にできたものを使用します。「認証者IDは同じ。だけどドメインは分ける」これがパススルーサーバーの構築の条件です。
※既存の認証者IDを選んでいるところ。(先に認証者IDファイルをコピーして配置しておきましょう)
※ドメイン名は別の名前を指定します。(ここでは、末尾に「PT」を付けています)
※管理者IDは、メール兼アプリサーバーを立てた際に作った管理者IDを使います。
以上がポイントです。あとは、無駄なタスクを起動しないようにするくらいで、セットアップを完了させます。
Dominoサーバーサービスを起動したら、Dominoディレクトリを開きます。別ドメインで立てたので、メール兼アプリサーバーとは別のDominoディレクトリが作成されており、ユーザー文書も管理者のものしかありません。
あとは、以下の要領で、アクセス可能なサーバーのドメイン名や余計なポートを無効にする設定を入れていきます。
※サーバー文書-「ポート」タブの設定。他のサービス用ポートも、タブを切り替えて無効にしていく
最後に、メール兼アプリサーバーとパススルーサーバー間でお互いが名前解決できるよう、HOSTSファイルにお互いのIPアドレス、Dominoサーバー名を登録しておきましょう。これをしておかないと、SCNotesとの連携テストでエラーになるので注意してください。
次回は、SCNotesとの連携に利用する認証者IDの発行手順を記載していきます。