Lotus1-2-365 blog

遅れてきたNotesエンジニアがクラウド活用について思いを巡らすブログ

Smart Cloud Notesのハイブリッドアカウント設定 1.契約~事前構成テスト

今回からは、実際にSCNotesのサブスクリプションを購入して、Saas側に必要なハイブリッド環境設定を見ていきます。

 

まずは契約

Saas版DominoのサービスであるIBM Smart Cloud Notesを利用するには、まずIBMの営業さんとコンタクトをとり、必要なヒアリングシートに記入して返送しなくてはいけません。その後、登録が済むとアカウントが発行されます。

 

これ、巷のSaas製品と比べるとちょっと面倒です。Office365なら、クレジットカードさえあれば、即契約してテナントを使い始めることができます。

 

このあたりはいずれ改善してく?と信じたいです。

手続きに関しては以下のブログに詳しいので参考にしてください。

IBM Verseを購入する | まつぼんの「こころ・充電」

 

アカウントが発行されたら、さっそくログインしてみましょう。Googleで「SmartCloud Notes login」や「ConnectionsCloud login」で検索すると、ログインページへのリンクが出てきます。

 

登録の際にヒアリングシートに書いた管理者アカウントのメールアドレスでログインします。すると管理画面が開きますので、左下の「IBM SmartCloud Notes」のリンクをクリックします。

 

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ハイブリッドアカウントのセットアップ開始

では、ハイブリッド環境のセットアップを進めます。上の画面にあるように、「ハイブリッド環境」にチェックして「アカウントのセットアップ」ボタンをクリックします。

 

 

注意画面が出ますが、勇気を出して「続行」しましょう。

 

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※結構怖い脅し文句が並ぶ

 

セットアップ画面に切り替わります。

まだセットアップが済んでいないので、すべて赤い帯で表示されています。

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 事前構成テストの実施

まず、「事前構成テストツール」のリンクから、ツールをダウンロードします。

 

f:id:gotus456:20160614234029j:plain

 

このテストツールは、NotesDBですので、Notesクライアントで開いてください。はじめに、以下のような画面で

 ・オンプレミスメール配信サーバー

 ・パススルーサーバー

・同期されるDominoディレクトリ(サーバー名とファイルパス)

を指定します。

 

f:id:gotus456:20160614234049j:plain

 

ここでは、これまでの記事で構築したメール兼アプリサーバーを「オンプレミスメール配信サーバー」として設定し、パススルーサーバーを「パススルーサーバー」にし、Dominoディレクトリは、メール兼アプリサーバー上の「names.nsf」を設定します。

 

その後、テストを実行します。

以下のような結果画面に遷移します。

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ここで行われるテストは、サーバー上で必要なポートが開いているか、グローバルドメイン文書の設定があるか、DNSの名前引きは正常にできているか、といったチェックです。問題がなければ、以下のような結果が表示されます。テストでNGの項目がある場合は、サーバーのOS側のHOSTS、DNSファイアウォールの設定等を見直してください。

 

次回から再びSCNotesの管理画面に戻って、設定を続けていきます。