Smart Cloud Notesのハイブリッドアカウント設定 1.契約~事前構成テスト
今回からは、実際にSCNotesのサブスクリプションを購入して、Saas側に必要なハイブリッド環境設定を見ていきます。
まずは契約
Saas版DominoのサービスであるIBM Smart Cloud Notesを利用するには、まずIBMの営業さんとコンタクトをとり、必要なヒアリングシートに記入して返送しなくてはいけません。その後、登録が済むとアカウントが発行されます。
これ、巷のSaas製品と比べるとちょっと面倒です。Office365なら、クレジットカードさえあれば、即契約してテナントを使い始めることができます。
このあたりはいずれ改善してく?と信じたいです。
手続きに関しては以下のブログに詳しいので参考にしてください。
IBM Verseを購入する | まつぼんの「こころ・充電」
アカウントが発行されたら、さっそくログインしてみましょう。Googleで「SmartCloud Notes login」や「ConnectionsCloud login」で検索すると、ログインページへのリンクが出てきます。
登録の際にヒアリングシートに書いた管理者アカウントのメールアドレスでログインします。すると管理画面が開きますので、左下の「IBM SmartCloud Notes」のリンクをクリックします。
ハイブリッドアカウントのセットアップ開始
では、ハイブリッド環境のセットアップを進めます。上の画面にあるように、「ハイブリッド環境」にチェックして「アカウントのセットアップ」ボタンをクリックします。
注意画面が出ますが、勇気を出して「続行」しましょう。
※結構怖い脅し文句が並ぶ
セットアップ画面に切り替わります。
まだセットアップが済んでいないので、すべて赤い帯で表示されています。
事前構成テストの実施
まず、「事前構成テストツール」のリンクから、ツールをダウンロードします。
このテストツールは、NotesDBですので、Notesクライアントで開いてください。はじめに、以下のような画面で
・オンプレミスメール配信サーバー
・パススルーサーバー
・同期されるDominoディレクトリ(サーバー名とファイルパス)
を指定します。
ここでは、これまでの記事で構築したメール兼アプリサーバーを「オンプレミスメール配信サーバー」として設定し、パススルーサーバーを「パススルーサーバー」にし、Dominoディレクトリは、メール兼アプリサーバー上の「names.nsf」を設定します。
その後、テストを実行します。
以下のような結果画面に遷移します。
ここで行われるテストは、サーバー上で必要なポートが開いているか、グローバルドメイン文書の設定があるか、DNSの名前引きは正常にできているか、といったチェックです。問題がなければ、以下のような結果が表示されます。テストでNGの項目がある場合は、サーバーのOS側のHOSTS、DNS、ファイアウォールの設定等を見直してください。
次回から再びSCNotesの管理画面に戻って、設定を続けていきます。