Softlayer上にDominoサーバーを構築する 5.SMTPメールの受信設定
DNSのMXレコード設定
まず独自ドメインを購入する必要がありますが、先の記事で触れたようにすでにお名前ドットコムでドメインを取得していますので、メールの名前解決用の「MXレコード」と「Aレコード」を追加で設定します。
AレコードとしてSoftlayerのサーバーのグローバルIPを指定し、そのAレコードのホスト名に向くようにMXレコードを設定するイメージです。
試しにSoftbankのアドレスから、Softlayer上のDomino上に登録されたインターネットアドレスに向けてメールを送信します。
正常に受信できました。これで、インターネットメールが送受信ともに開通です。
ようやく、新規でSoftlayer上に立てたDominoにインターネットメールが着信するようになりました。今度はここに作成したメールDBを、SCNotesの世界に移行、連携の設定をし、ハイブリッド環境を構築していきます。
そうすると、今Dominoに着信したメールが、さらにSCNotesのサーバーにルーティングされるように変わります。もう少し詳しくいうと、ユーザーのホームメールサーバーがクラウド上のサーバーに変わります。
なお、SCNotesへの移行はユーザー(メールボックス)単位で行いますので、SCNotesへメールがルーティングされるのは移行済みのユーザーだけになります。このため、移行していないユーザーは依然としてこのSoftlayer上のメールボックスにメールが着信し、外部メールの送信もそこから、前回構築したSendGridのサービスを通って出て行きます。(ホームメールサーバーが変わらないので)
同じDominoディレクトリにいるユーザーでも、オンプレミスのDominoをホームメールサーバーにする人と、SCNotesをホームメールサーバーにする人で分けることができる。そして、双方を同じアドレス帳から、クラウド/オンプレミスを意識することなくメール送受信できる、というのは非常にシンプルでわかり易い作りだなと思います。