Lotus1-2-365 blog

遅れてきたNotesエンジニアがクラウド活用について思いを巡らすブログ

ハイブリッド環境への新規ユーザープロビジョニング

 

以前の連載では、SmartCloud Notesのハイブリッド環境設定から、メールDBの移行を伴う、1ユーザーのクラウドへの登録作業の流れを見ていきました。

 

素朴な疑問として、では、全ユーザーのクラウドへの移行が終わった後、ユーザーを新規登録する際の手順はどうなるの?というものがあるかなと思います。もちろん同じようにMail Onboarding Managerを使って空のメールDBを移行するようなやり方でもいいのですが、単純にクラウドへ登録するだけのシンプルな手順もありますので、今回はそれをご紹介します。なお、クラウドへユーザーを登録することを、業界用語?で「プロビジョニング」と呼びます。

 

 

1.オンプレのDominoディレクトリに新規ユーザーを登録する

 ここはハイブリッド以前と変わりありません。Domino AdministratorないしはDJX管理ツールからいままで通りユーザーを登録します。

この時一点注意していただきたいのが、必ずユーザーには「インターネットアドレス」を付与する、ということです。クラウド上ではインターネットアドレスをキーにしてユーザーをユニークなものとして管理しますので、この値が空だとそもそもプロビジョニングすることができません。

 

ユーザー登録と同時にメールDBも作成されるかと思いますが、これは特に利用しませんので、クラウドへのプロビジョニングが終わったら削除してしまって問題ありません。

 

2.SCNotes管理画面からのプロビジョニング

 しばらく待つと、オンプレとクラウド間でのDominoディレクトリの同期が終了しますので、その状態でSCNotesの管理画面にログインします。

メニューの中に「ユーザープロビジョニング」がありますので、これをクリックします。

 

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次に、プロビジョニングしたいユーザーの名前を入力し、検索します。この時インターネットアドレスが付与されていないと、検索結果に出ないので注意してください。

検索結果から、対象ユーザーを選択し、「選択項目のプロビジョン」ボタンをクリックします。

 

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次に、ユーザーに割り当てるサブスクリプションを選択します。ここでは「SmartCloud Engage Advanced」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。

 

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次に、メールテンプレートを選択します。ちょっとびっくりするくらい各国語が表示されますが、日本語の「djxmail9.ntf」を選択します。DJX環境でなければ、通常の「mail9.ntf」でよいでしょう。選択したら、「次へ」ボタンをクリックします。

 

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初期パスワードを設定して「次へ」ボタンをクリックします。

 

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サマリの内容を確認して「確認」ボタンをクリックします。

 

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「プロビジョニングの要求」ボタンをクリックします。

 

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プログレスバーが100%になったら処理完了です。

 

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Connections Cloud全体の管理画面に移動し、「ユーザーアカウント」をクリックすると、新しいユーザーとして一覧に表示されています。「処理待ち」状態は、ユーザーがログインしてパスワードを再設定すると「アクティブ」に変わります。

 

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手順としては以上になります。

なお、大量にユーザーを登録する際には「統合サーバー」機能をサポートへ依頼して有効にすることで、FTPまたはHTTP経由でファイルを登録することにより、一括プロビジョニングを行うことも可能です。

 

次回は、ユーザー名やインターネットアドレスを変更する際の流れを見ていきます。