ハイブリッド環境でのユーザー名変更
改姓に伴ってユーザー名やメールアドレスを変更して欲しい、という依頼はそうしょっちゅう来る依頼ではありませんが、ふいに来て管理者を悩ませるものです。オンプレの環境で確立したやり方で皆さま運用されていると思いますが、ハイブリッド環境においてはどうなるのでしょうか。
1.名前変更のための前提条件
まず、クラウドへ移行済みのユーザーの名前を変更するには、クラウド上のIDボールトにIDファイルがアップロードされている必要があります。基本的に、一度でもNotesクライアントからクラウド上のメールDBにアクセスしていれば、IDファイルはアップロードされているものですが、それをどのように確認すればいいのでしょうか?
まずSCNotesの管理画面から「ユーザー」リンクをクリックします。
そして名前変更対象のユーザーを検索し、ユーザー名のハイパーリンクをクリックします。
するとこのような画面に遷移します。
ここで、「レポートの名前変更」の部分が以下のような状態になっていると、名前変更できませんので、ユーザーにNotesクライアントからメールDBを開いてもらうなどしてアップロードしてください。
アップロードが完了すると、以下のような画面に変わります。
2.オンプレのDominoディレクトリ上で名前変更
上記の条件が整ったら、Domino AdministratorまたはDJX管理ツールからユーザー名の変更を行います。画面は通常の手順と同様なので割愛します。
3.クラウド上でアカウント情報変更
次に、Connections Cloudの管理画面から「ユーザーアカウント」を開きます。この時点ではまだ古い名前で表示されているので、対象のユーザーを選択し「ユーザーアカウントの編集」をクリックします。
ユーザーの姓と名を変更します。このユーザー名はDominoディレクトリとは連動していない、Connections上の名前表示に使うラベルのようなものです。
サブスクリプションは特に変更せず、「次へ」ボタンをクリックします。
メールアドレスも変わる場合は、現在のアドレスの右に表示されている「変更」をクリックします。
新規メールアドレスを入力し、「終了」ボタンをクリックします。なお、パスワードは変更しなくてもOKです。
手順としては以上で完了です。
3.名前変更したユーザーでログインしてみる。
次に、名前変更に伴うユーザー影響を見てみましょう。まず新しいメールアドレスをユーザー名に指定してConnections Cloudにログインすると、ミーティングとイベントの部分の表示がエラーになっています。おそらくキーとなるメールアドレスが変わったので、他のサービスにも変更処理がかかっているのだと思います。
この状態は、20分ほどで解消しました。
これで、通常どおり使えるようになっている(はず?)です。
やはりハイブリッド環境だとオンプレよりも手間は増えてしまいます。なるべくユーザー名やインターネットアドレスは変更しないで済ませる運用設計にしたいものですね。。