Softlayer上にDominoサーバーを構築する 7.SCNotesサーバー用の認証者IDの発行
オンプレミスのDomino側の準備は、このエントリまでで、ほぼ整いました。
オンプレ側の準備の最後に、SCNotes用の認証者IDを発行します。
ところで、SCNotes用の認証者IDとは何でしょうか?
SCNotes用に認証者IDが要る理由
ここで、以前の記事にも記載したハイブリッド構成のイメージ図を再度みてみます。
雲の上にSCNotesのDominoサーバーが描かれていますが、このDominoサーバーは、IBMさんが勝手に立ててくれます。さて、Dominoサーバーを立てるには何が必要でしょうか?「最初のサーバーのセットアップ」であれば何もいりませんが、すでにあるDominoサーバーと連携するのであれば、「サーバーID」が必要になりますよね。
では、サーバーIDをこちらで作って、必要台数分IBMさんにメールなどで渡すのでしょうか?そもそもSCNotes上にメールサーバーは何台必要なんでしょうか。冗長化も組むだろうし、うーむ、よくわかりません。
実は、SCNotes側のサーバーID発行は、IBMさんがやります。こちらは、そのサーバーIDを立てるための「認証者ID」をアップロードするだけでいいのです。
しかし、自社の認証者IDを、簡単にクラウドにアップロードしてよいものでしょうか?悪用されたら、自社のユーザーになりすましたユーザーを勝手に登録される恐れもあります。
そこで、SCNotes上にサーバーを立てるため専用に利用する認証者IDを新たに発行することになります。
命名規則に特にきまりはありませんが、一つ専用の組織単位認証者を作るとわかりやすいでしょう。
今回は、こんな感じで名前を付けました。
- 元の認証者: /mycabi
- SCNotes用の認証者: /SCNSERVER/mycabi
手順としては単純ですが、Domino Administratorから認証者IDを発行する画面を載せておきます。
認証者IDの発行手順
「設定」タブー「登録」‐「組織単位」を選択し、おおもとの認証者IDを選びます。
組織単位のラベルと必要に応じてパスワードを設定します。
ファイル名を指定して、「登録」ボタンをクリックします。
これで、ファイルが作成されます。
このIDファイルは、後程SCNotesのハイブリッドアカウント設定の際にアップロードします。
ここまででようやく前段となるDomino環境の準備が完了しました。
すごい地味な記事のシリーズですいません。。
次回からはSCNotes側の設定を見ていきます。