Lotus1-2-365 blog

遅れてきたNotesエンジニアがクラウド活用について思いを巡らすブログ

Softlayer上にDominoサーバーを構築する 7.SCNotesサーバー用の認証者IDの発行

オンプレミスのDomino側の準備は、このエントリまでで、ほぼ整いました。

オンプレ側の準備の最後に、SCNotes用の認証者IDを発行します。

ところで、SCNotes用の認証者IDとは何でしょうか?

 

SCNotes用に認証者IDが要る理由

 

ここで、以前の記事にも記載したハイブリッド構成のイメージ図を再度みてみます。

 

f:id:gotus456:20160417153938j:plain

 

雲の上にSCNotesのDominoサーバーが描かれていますが、このDominoサーバーは、IBMさんが勝手に立ててくれます。さて、Dominoサーバーを立てるには何が必要でしょうか?「最初のサーバーのセットアップ」であれば何もいりませんが、すでにあるDominoサーバーと連携するのであれば、「サーバーID」が必要になりますよね。

 

では、サーバーIDをこちらで作って、必要台数分IBMさんにメールなどで渡すのでしょうか?そもそもSCNotes上にメールサーバーは何台必要なんでしょうか。冗長化も組むだろうし、うーむ、よくわかりません。

 

実は、SCNotes側のサーバーID発行は、IBMさんがやります。こちらは、そのサーバーIDを立てるための「認証者ID」をアップロードするだけでいいのです。

 

しかし、自社の認証者IDを、簡単にクラウドにアップロードしてよいものでしょうか?悪用されたら、自社のユーザーになりすましたユーザーを勝手に登録される恐れもあります。

 

そこで、SCNotes上にサーバーを立てるため専用に利用する認証者IDを新たに発行することになります。

命名規則に特にきまりはありませんが、一つ専用の組織単位認証者を作るとわかりやすいでしょう。

 

今回は、こんな感じで名前を付けました。

  •  元の認証者: /mycabi
  •  SCNotes用の認証者: /SCNSERVER/mycabi

 

手順としては単純ですが、Domino Administratorから認証者IDを発行する画面を載せておきます。

 

認証者IDの発行手順 

 

 「設定」タブー「登録」‐「組織単位」を選択し、おおもとの認証者IDを選びます。

f:id:gotus456:20160417171935j:plain

 

組織単位のラベルと必要に応じてパスワードを設定します。

ファイル名を指定して、「登録」ボタンをクリックします。

f:id:gotus456:20160417172026j:plain

 

これで、ファイルが作成されます。

このIDファイルは、後程SCNotesのハイブリッドアカウント設定の際にアップロードします。

 

ここまででようやく前段となるDomino環境の準備が完了しました。

 

すごい地味な記事のシリーズですいません。。

 

次回からはSCNotes側の設定を見ていきます。